別世界での再会!トカイのヒト。

先週は日本の高校時代の友達夫婦の訪問があり、その専属旅行コーディネーター兼ガイドとして1週間を過ごした。

彼らが到着したのは土曜日の午後1時。
初めての海外旅行というお客様を不安にさせないために時間通りに到着。
掲示板には飛行機が到着したという表示。荷物を拾う時間も考えて空港に着いたはずなのだが少し早すぎたようだ。

その30分後、荷物が流れ始めたという表示に代わり、もうすぐ出てくると思い出口前に移動。

しかしいくら待てど彼らの姿は見えない・・・

1時間して立ち疲れたのでかわいい子のいるベンチに腰をかけてさらに待つ。

そして待ち始めて2時間後、ようやく彼らが出てきた。
友達のKは高校を卒業して12年が経つが見た目に一切変化なし。
最近結婚した奥さんはなんと高校時代の同期!彼女は私のことを知っているが私は彼女のことは全く知らない・・・よくあることだ。

その日はまだ太陽の位置も高く、したいことリストの中に”ジュネーブ観光”があったので軽くレマン湖湖畔を歩くことに。(本当はジュネーブの蚤の市に行き、町を見たいと言っていたのだが拒否権を発動。来る日本人はそのネームバリューから皆そろってジュネーブが見たい!というが正直あそこに見所はそんなにない。しいて言えば噴水ぐらいか?)

ということで市街地から少し離れた駐車場に車を止めて噴水まで歩く。往復約1時間半ほど歩き、駐車場へと続く坂道を上っているときに彼らの口から衝撃的な一言が飛び出した。

「めっちゃ歩いたな!こんなに歩いたの久しぶりやわ!」

・・・は?

マジかよ。二人とも東京住みだから運動はあまりしないと覚悟していたがまさかここまでのレベルとは・・・想!定!外!

軽い登山、山歩き、アヌシー湖1周サイクリングを予定していたのだが全て変更することに。

翌日、昼食はBBQをすることになっていたのでその薪の収穫がてら地元の湖の周りを歩くことに。天気は快晴。おしゃべりをしつつ歩いていると湖を半周したところで驚きの事実が発覚した。

なんと彼らは昨日の湖畔歩きで軽く筋肉痛になっていたのだ!

マジかよ。

さらに

ペ「昨日のあの距離で筋肉痛になってたら絶景スポットに行くための山登りキツイやろなぁ・・・」

K「え!これ今やってんの山登りじゃないん!?」

・・・は?

マジかよォ・・・

ということで、BBQのあとに予定していた”軽い”山登りはアルプスの絶景を背景に行うゴルフの打ちっぱなしへと変更になった。しかしこれはこれで楽しかった。

そのまた翌日。今日も快晴!ということで朝アヌシー観光をちょろりと済ませ、お昼は湖畔で本場のフランスパンを使ったサンドイッチをむしゃむしゃ。そのあとはお待ちかね(?)の湖畔サイクリング!本当は湖を1周の予定だったのだが、途中で上り坂があるところがあったので予定変更!ビーチが集中している側を半周することに。

ムフフ、天気がいいのもあってビーチにはギャルがいっぱい!人の少ない午前より人の多い午後にサイクリングをしようといったのもこれが目的だったのだ!((半分)ウソです)

このため(?)にKはGoプロを持参、頭に装着してサイクリング(ビーチ)の様子を撮影していたのだが残念なことにカメラが上を向きすぎていて肝心なモノはあまり映らず・・・

サイクリング後は飲み物を買って水辺でまったり。そして少し散歩。
その日は初日よりも運動したのだが二人ともあまり疲れた様子はない。
成長している・・・!確実に!

4日目は来仏前に行きたいと言っていたイタリアと南仏へ2泊3日の弾丸旅行へ。
朝は8時(仮)に出発と言っていたのだが、前日同様まったりと準備をし9時半に出発。
全ては計算済みだ。

シャモニーからモンブラントンネルを抜け、イタリアのトリノへ午後13時半到着。

余談だが二人とも西ヨーロッパ最高峰のモンブランを知らなかったのだが普通なのだろうか?皆知っているという体で話していて途中から話がかみ合わなくなり、聴いたところケーキの話をしていると思っていたらしい・・・。むしろこっちはケーキのモンブランの存在を忘れていた。

町の中心部を少し外した駐車場所は移民だらけの少し治安が悪そうなところ。
「中心部に行くまではヤバいからカメラ出さんといて」という私の一言で奥さんは恐怖のどん底へ。このファーストコンタクトのせいで二人のイタリアのイメージをぶち壊してしまったがヨーロッパの都会の郊外の現実。町の少し外に治安の悪そうなところがあるというのはどこへ行っても同じである。

適当にレストランへ入り本場のピッツァを堪能したあと、聖骸布(キリストが処刑後に包まれていた布。本物かどうかは想像にお任せします。)博物館でオーディオガイドのフランス語を日本語に訳しながら見学していると、なぜか学芸員の若い女の子二人組に付きまとわれ、日本語で説明をするたびにクスクスと笑っている。日本語がそんなに珍しいのだろうか。それとも私が笑ってしまうほどかっこよかったのだろうか。

その後一度車でホテルまで移動しチェックイン。山のほうと違いトリノは暑い上に湿気があり室内も暑い。部屋に冷房が設置されていたのでつけようとしたのだがリモコンがない。
受付に行き冷房はどうやってつけるのかと聞いたところ、

受付のおばちゃん「ごひゃくえん」(=5€)

なんと冷房はオプションのようだ。暑さと湿気には勝てず迷わずペィッ!

冷房のスイッチを入れて少し部屋で休憩し、後半戦を開始しようとしたところ、奥さんが少しお疲れの御様子。そこでKがある提案をした。
それは、今夜食事をする予定のレストランまで車で行き、そこ周辺を少し観光して夕飯を済ませた後優雅に車でホテルまで戻るというものだ。

奥さんもOKし、車で出発。レストラン近くに駐車して一度レストランの様子を確認する。人気店らしいのだが平日だから大丈夫だろうということで予約はせず。
そこからKの希望でレストランからそれほど遠くないところにあるというフリーメイソンのシンボルが彫られた元会議所の扉を見に行くことに。
目的の扉を見つけ写真を撮った後また彼の希望でイタリアのレコード屋でレコードを発掘することに。扉のある場所からそれほど離れていなかったので・・・

しかしこのあたりから奥さんは疲れが限界に達したのか、無言でふらふら歩くゾンビ状態に・・・

そしてレコードやに到着した時彼らは気付いてはいけないことに気が付いてしまった・・・

K「ここ、ホテルの近くやん」

そう、私たちは車で移動した距離を歩いたのである。言わずもがな、その後レストランに戻るのに同じ距離を歩く羽目に。

奥さんは完全に生ける屍と化し、やっとのことレストランに戻るとなんとレストランは予約がいっぱいで今夜は席が取れないとのこと・・・

仕方なく車でホテルへと戻り、近くのレストランで食事をしたのだが、流石イタリア!
どこでたべてもおいしい。

その日たくさん歩いた私たちは夜歩きをせずホテルへと戻り翌日に備えて早めに就寝した。

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