最果ての地 ”レ・コンファン”

前回紹介した、私の住んでいる町”ラ・クリュサ”に続いて、今回は少し掘り下げて私の家がある場所について語ろうと思う。

<えっ!?そんなことまで公開したら特定されちゃうよ!!)

心配は無用である。

なぜなら、こんなところまで来る日本人はおらず、もし来たら逆に大歓迎だからだ。

さて、私の家のある場所は”レ・コンファン”(Les Confins)「最果て」という素晴らしく希望のある地名であるが、それにはちゃんとした理由がある。
まず、ここは50年ほど前までは人がほとんど住んでおらず、また道もなかった。酪農家のシャレーがいくつかあっただけなのだが、冬になると深い雪に覆われ動けなくなることから夏にしか人が住んでいなかった未開の地だったのだ。今でも道路の本数は2本だけ・・。
そして、レ・コンファンのメイン道路は山の麓で終わっており、そこから先へは普通の車では進むことができない。

以上の二つが「最果ての地」の由来である。

ここは湖、牧草地と小さな教会がある本当にのどかな場所で、夏にはキノコや野生のブルーベリーが裏山で採ることができ、私の貴重な栄養源となっている。その他にも、気軽にできるハイキングコースがいくつもあり、自然好きの私にはもってこいの場所だ。

ただ、ラ・クリュサ同様オフシーズンは人が全くおらず、私の話し相手はもっぱら牛と野良猫だけである。