アルムおんぢ怒りのスゥイートポテトと悦びのステェキ

うむ、わしじゃ。

ながいこと更新がなかったがその間何も食べていなかったのかじゃと?

んな訳なかろうがッ!!
いろいろとうまい料理を作っていたのじゃが、料理のことになると何分食べることに気が行ってしまって文字に起こすことをすっかり忘れてしまう。そのせいで写真が全くないのじゃ・・・

しかし、かまわん。今回は写真なしで語っていくぞい。

むかーしむかし、ある雨の日の日曜日じゃった。
(よくあるがごとく)急に何か甘いものが食べたくなったのじゃが、あいにく当時はお菓子のストックが底をついていたのじゃ。
日曜日で店も開いておらず途方に暮れていたわしは甘いものを求めて家中をさまよった。
そしてふとあるものが目に入った。それはさつまいもじゃ。

それを見た瞬間わしの舌が脳に直接コンタクトした。

– [甘薩摩芋(スゥィートポテト)ガタベタイ] –

早速それをつくるためにクックパッドを開きレシピを検索する。
幼いころに母が作ってくれたあの味を蘇らせるために。

レシピ1「バターナングラム、サトウナングラム、イモ・・適量!」

いも適量てなんやねーーん!別のレシピを見るか。

レシピ2「バターナングラム、サトウナングラム、イモ150グラム!」

うむ、わしのいもは150g以上あるからその他材料をイモの量に合わせて計算しなおすと・・・

キェェェイッ!!こんな計算やってられるか!わしは今すぐにスゥィートポティトゥが食べたいのじゃ!

ということでレシピにある材料を目分量で放り込んでいく。
いもはサイコロ状に切り、レンジでチン!

4分・・・8分・・・もういいか!?

いもとすべての材料をボウルに入れてつぶしていく・・・が!

いもがまだ固い!こうなったら最終手段!

それをそのままさらにチンすればよかったのじゃがその時のわしは我を忘れていたようじゃ。
何を血迷ったのかその混ぜかけの材料全てを鍋に入れ、牛乳を追加して煮始めたのじゃ。
結局イモに芯まで火が通ったのは作業開始から1時間ほどたった後。

無事にイモをつぶし終えてすべての材料がしっかり混ざったあとオーブンを熱して、スプーン二つを使い形を整えプレートに並べる。
それをオーブンに入れた後一息つきつつ4分の1ほど残った材料をぺろり☆

ふう、満足じゃ。

結局その日は完成品を食べずに満足してしまったのじゃった・・・

数日後、とあるスーパーにて

冷蔵庫の野菜が底をついたので買い出しに来たわし。
肉は冷凍庫にストックがあるので買わなくてもよかったのじゃが、誰に似たのか用がなくても肉コーナーと魚コーナーをぶらりウォッチングするのがわしの買い物時のルーチンワークじゃ。

ふーむ、きょうも牛肉が赤い!

ん!?なんじゃこいつは!し、白い・・・
味音痴のフランス人も食わぬゴミ肉がなぜここに!

その白い肉の正体とは脂ギッシュな霜降り肉である。
肉に於いてはフランス人は脂を毛嫌いしており(油ギットギトのフォンデュは好きなくせに)脂の乗った肉はゴミ扱いされるのじゃ。
それは魚に於いても同様。しかし最近寿司ブームの影響でトロが再評価されて値段が高騰している。いい迷惑じゃ!

わしは日本人。こんなチャンスめったにないのでその霜降りステーキを衝動買い。

うーむ見事な肉じゃ。厚さ約2cmしかも800gで8ユーロという破格!

翌日にBBQを控え、本当はそこで焼きたかったのじゃが我慢できん!
家に帰り早速調理する。
牛肉は低温でじっくり焼き上げるのがミソじゃ。それによってとろけるように柔らかくなる。
十分に火が通ったら仕上げに強火で熱したフライパンでササッと表面に焦げ目をつけて出来上がり。
つけあわせに野菜とキノコを炒め、ご飯を炊く。

これを皿に盛りつけ、天気がいいので外でいただく。

おほー!200gの分厚いステーキうんまそうじゃぁ!
早速塩コショウとわさび醤油で頂くとしよう。

・・・ん!うまいッ!
分厚い肉が豆腐のようにたやすくナイフで切れ、口に放り込むと噛むほどにジュンジュワーとうまみを放ちとろけていく。

牛肉は鶏肉、豚肉と比べ値が張るためあまり買わないのだが、うまい肉が安いとなれば話は別。
この翌日にはBBQにてさらにおいしいステーキを味わった。

モーモーと自然の恵みに感謝じゃ!