うぅ・・・
腰が痛い・・・
こういう時ほど健康のありがたみを感じることはないわぃ。
腰をいわしてから早二日、ほぼ寝たきりの生活じゃ。
幸いにも仕事はホォムコンピュゥタがあれば自宅ベッドからできるので支障はないが、やはり自由に動くことができないと暇じゃ!
昨日は映画を二本も見てしもうたわぃ。
「カンフー・パンダ」と「La soupe aux choux」
両方とも食わず嫌いで見ていなかったのじゃが、なかなか良かった。
「カンフー・パンダ」はストーリーはありきたりじゃったがジャッキー・チェン含む豪華声優陣に加え、ジャッキーのカンフー映画を思わせる戦闘シーンは見ていて懐かしい気分になった。
む?なぜジャッキー映画が懐かしいとな?
それはわしが子供のころ、家では暴力的な作品を見るのが禁止されておってな、しかしコミカルで人を殺すことが目的でないカンフー、殺人シーンがめったにないジャッキー映画だけは見ることが許されておったのじゃ。
もう一つの「La soupe aux choux」は1981年のフランス映画じゃ。
ルイ・ド・フュネス主演なのじゃが、どの映画でも彼は落ち着きがなく、常にセリフは怒鳴り口調なのでわしはどうも苦手じゃ。
しかし、81年の映画ということもあり、フランスの古き良き時代が垣間見え、ストーリーも(少し無理やりじゃが)あまり深く考えずに見られる娯楽作品じゃ。
おぉっと!話がそれてしもうたわぃ。
さて、昨日は腰が事故当日よりも痛かったのでやむを得ずわしの大嫌いな化学治療薬をとることにした。
背に腹は代えられぬ。
そのせいなのか昼食後は眠たくなって昼寝をしてしもうた。
えぇぃッ!!これでは本物の老人ではないかッ!!
その後もパソコンで仕事をしつつぐったりしているとスキーから帰ってきたいとこたちがわしの様子を見ようと窓からこんにちは。
そしてわしが暇そうにしていると思ったのか「みんなでトランプで遊ぶために来てもいい?」というではないか。
うぅ・・優しい子たちじゃ。
いとこ「15人で」
まてぇぇい!この椅子が5人分しかない小さな小屋に15人なんて入らんぞ!
わし「おっけー☆」
ということでそのために痛む腰を引きずって家を片付けたのじゃが。
彼らは結局来なかった・・・。
しくしく
その夜、晩御飯をどうしようかと考えているとシャレーにいるアンヌ叔母さんから電話がかかってきて、
「料理を作るの大変でしょうから持って行ってあげるわ」
と言われお言葉に甘えることに。
そして彼女が持って来てくれたのは野菜スープとコンテチーズ、一本のバゲット。
実にフランスらしい夕食。
味から察するに、スープの材料はセロリ、ニンジン、ジャガイモと玉ねぎ。
そこに削りチーズとコショウを加えパンと一緒に頂く。
生クリームを入れればさらにおいしくなるのじゃが、生クリームはあいにくの留守じゃ。
アンヌ叔母さんと今夜の食事に感謝しつつ、フランスでの生活を再度実感する。
体調が思わしくない時ほどこのような小さな幸せをよりよく感じることができるので、悪いことばかりではない。
けがの功名と言えるのかな。