フェイント。冬へと逆戻り2

朝7時。目覚ましが鳴る。

目覚まし「ジャー!ラースタファーラァーイ!」

よく眠れたといえば眠れた。快眠かと聞かれればそうではなかったと言える微妙な夜が明け、朝食の仕度をする。
仕度といっても湯を沸かしてコーヒーを淹れて朝ご飯のために持ってきたバナナとクッキーを食べるだけ。

人里離れた大自然に囲まれた小鳥さえずる休息地で飲む早朝のコーヒー・・・ダバダー♪ダーバダバダー♪

朝食・朝支度を済ませ、少し散歩し8時15分キャンプ地を出発。

フランスという国は大変自然に恵まれており、その多様性は本当に素晴らしい。
車で旅行していると土の色、木々・岩の種類、地形や家屋の建築様式が次から次へと変わっていき、まるで外国を旅行しているような気分になる。
300キロほど南下した現在地は岩の断層が縦になって、まるで壁のように地面から飛び出している。

こういうスポットがあればふらっと立ち寄りぶらぶら散策する。
散策にかける時間は5分の時もあれば2時間の時もあり、自由気まま・臨機応変に行動。これが一人旅のいいところだ。
この日立ち寄った場所は、城壁が立派な城下町、切り立った崖と澄んだ水が流れる川がある渓谷道とその山を登ったところにある360度のパノラマスポット、そしてカッパドキアのような岩壁のある小さな町でハイキングとピクニック。

そして午後4時に目的地の友達の家へ到着し駐車場で友達のJと彼の友達2人(GとF)がお出迎え。
と思いきや、休む暇なくGの車で早速海へ出発。

むッ!

Gの音楽センスが私と完全にマッチし意気投合。なんと彼は趣味でDJをやっているとのこと。

砂浜につきサンダルに履き替え浜辺でまったりする。海水はまだ冷たいので寒がりの私には入浴は不可能だ。
しかしGは冷たくないといいつつ海へと入っていった・・・いやぜったい冷たいって!ほかの二人も言っている。
数分後、いい水加減だったぜと言いながら戻ってきたGは全身に鳥肌が立っていた。

やっぱ冷たいやん。

その後Jの家に戻り風呂に入ったあと再び皆で集まり家でアペリティフをし、ショッピングモールで枕を買ってから魚を食べに寿司レストランへ。そこで鮭巻きずしの天ぷらというワッツな寿司を食べたのだがこれがなかなかおいしかった。

翌日は釣りへ出かけたのだが、時間帯と天気が悪く(晴れだが強風)収穫はゼロ。まぁ、海を楽しめたから良しとしよう。
残りの日々は半袖短パン、サンダルでぶらぶら散歩をしたりしなかったり、人生初のカーティングを楽しんだり、クラブに行って弾けて翌朝7時に帰宅し半日寝て過ごしたりとバカンス時間を満喫した。

↓クラブ帰り

そして月曜日。
山の天気も回復しただろうと思い、また留守番している植物のこともあり私はトゥーロンのJ宅をあとにした。
スーパーに寄って昼食の材料とおやつ、朝ご飯のパンを買って北上開始!

時間はすでに12時を回っていたのだがとりあえずはおやつをつまみつつドライブ。
1時間半ほど走ったところで遠くに興味深い村が!
大昔は滝だったという入洞石のつららが織りなす高さ100メートルほどの壁に掘られた家々。
運良く見どころ近くに駐車場所を見つけ、トランクをテーブル代わりにしてササッとバゲットでサンドイッチをつくる。
それを2つに切り一つはラップで包み夕食用に。残り片方とおやつをもって村観光へ。

そこは本当に小さな村で、サンドイッチをかじりつつ、世渡り上手な(肥満)猫におねだりされつつ散歩し1時間ほどで一通り見終わった。
実は帰りにたっぷりと時間を取って観光したい場所があったので、村を出発したあと目的地へと直行することに。

そして1時間後、目的地の入口へと到着した。