清々しい春の陽気と太陽の下、馬車馬のように畑を耕した翌々日(翌日は手に力が入らなかったためアヌシーまでお買い物♪)痩せた土地の水はけを良くし、土を肥やすために砂210kgをまき(35kgで2.5€!)仕上げに堆肥をまく。
堆肥の入手先は私の隣人のギドンさん。
酪農家のギドンさんの家の横には山積みの堆肥があり、それを好きなだけ持って行ってもいいと快く了承してくれた。
それを手押し車で回収するのだが、堆肥の中にはミミズがたくさんいてそれにあやかろうと堆肥を掘っている私の周りにギドンさんの鶏が集まってくる。
ふわふわの羽毛を見ているとたまらなく触りたくなるが手を伸ばすと彼らはそれを華麗に拒否。
仲良くなってお近づきになるためにミミズを取ってあげるが、彼らに感謝の気持ちは無いようだ・・・
そうやって鶏と戯れつつ堆肥を回収しているとギドンさんがやってきたので畑についていろいろ話していると、この地方特有のなまりでショッキングな事を告げられた。
ギ「この辺は四月の半ばでも霜が降りることがあるから、畑に苗を植えるのは四月の終わりから五月だよ。」
な、なんと・・・
一か月も先ではないか。
来る苗の植え付けに備えて、もうすでに家の中で発芽作業を始めてしまっている。
一か月も待っていたら苗が成長しすぎて(おまけに蔓系の野菜を多数栽培中!)家の中がジュマンジ状態になってしまう。
しかしそういえば去年は四月の半ばに雪が降って私のトマトがおじゃんになった記憶がある。
先人の教訓ほどためになるものはないのでおとなしくギドンさんのアドバイス通り、植え付けはしばらく待つことにする。
ということでお楽しみがお預けになった私は別にやろうとしていたレンタル別荘の看板の新調をすることにした。
前の看板は時間がなかったので木の板に厚紙を貼り、書道の墨と筆で書き、厚手のラップで巻いて防水加工をした即興のものだったのだが、厳しい冬の大自然には抗えず無残にもビニールが破れ紙がふやけてしまった。
今回は木の板にマスキングテープをし、文字を切り抜いたところに塗料スプレーを吹き付けて作成することに。
しかし、マスキングテープをして文字の下書きをしたところで友達からお呼びがかかり一時中断。
さらにその日の夜はお隣さんから夕食の誘いがあったため、結局再開できずに終了となった。
そして今日は出勤日。
私が作成した日本市場向け企業紹介フライヤーについての打ち合わせと修正をするだけだったので早く帰ってアジア料品店での買い物と看板の続きをしようと思っていたのだが、打ち合わせメンバーが急に入った仕事の影響で打ち合わせが延期。いつ打ち合わせが始まるかわからなかったため、昼ごはんも食べずに別の仕事をしながら待機。
打ち合わせができたのが午後の2時半。
その後遅めの昼休憩を取り、フライヤーの修正に取り掛かった。
再びメンバーと仕事の見直しをしてGOサインをもらった後、枠・画像のずれ等の細かな調整を行い帰路についたのだが、時間はすでに午後7時近く。
アジア料品店の営業時間には間に合わず、帰宅する頃には日も沈んで作業もできない・・・
結局仕事以外には何もできずじまいの一日であった。